坩堝シンジケートの隠れ蓑

「三人揃えば文殊の知恵」の反例として存在する今日この頃です(すぐ倍に増えたけど)。何をする訳でもなく、徒然なるままに色々やっていこうと思います。

【標的1 イタリアからやってきたアイツ】を読んで~持田先輩は本当に頭の良いお方~

1.はじめに

 

 皆様こんにちは、シモゴエです。

 現在、家庭教師ヒットマンREBORN!を読みつつ、懐かしさとじゃれ合っているところです。

 ということで、俺の感じたノスタルジーを喰らえ(奇襲)

 

2.話の流れ

 

 勉強もスポーツも何をやらせても駄目駄目な男子中学生・沢田綱吉。縮めてツナ。

クラスメイトからダメツナと軽んじられる彼の元に、母の依頼した家庭教師がやってくる。

 しかし、出会ってみてビックリ仰天。家庭教師・リボーンは赤ん坊の姿をしていた。

 なめてかかるツナだったが、赤子の手をひねるようにボコボコにされる。なんとリボーンは本職・殺し屋。驚くべきことに、彼が沢田家を訪れた真の狙いは、ツナをマフィアのボスにするためとのこと。リボーン曰く、沢田家の先祖は泣く子も黙る巨大マフィア・ボンゴレファミリーの初代ボス・ジョット。ダメツナは彼の血を受け継ぐれっきとしたボス候補なのだそうだ。

 そんなのお断りと家を出るツナだが、外で憧れの同級生・笹川京子を見かける。咄嗟に隠れる彼に対し、リボーンは何やかんやでヘッドショットをかます

 頭から血を噴き上げながら、死ぬ前に京子に告白しておけば良かったと後悔するツナ。すると、不思議なことが起こる。

 脳天から血液の代わりに、炎が噴出したのだ。ついでにパンツ一丁にもなった。

 リボーンがぶち込んだのは死ぬ気弾と呼ばれる代物。これで撃たれれば死と共に体中のリミッターが解除され、死に際の後悔を果たすために復活するという不思議アイテムであった。

 鬼気迫る表情で、局部の代わりに灯火を露出しつつ告白してくるツナに、京子は逃走。それどころか、京子の彼氏面をする剣道部主将・持田に目を付けられてしまう。すなわち、決闘の申し込みである。

 朝っぱらから道場でタイマン剣道を仕掛けられるツナ。勝った方が京子をゲットできるという(なお、京子からの許可は取っていない)。ちなみにツナの使う防具と竹刀にはウェイトが埋め込んであり、審判も買収済み。持田先輩は本当に頭の良いお方。

 そんな事実は知らないものの、ハナから勝てる要素が見つからないツナは、諦めマインドを存分に発揮し逃走。しかし、リボーンに捕まってしまう。そのまま死ぬ気弾でヘッドショット。

 最期のツナの後悔は、全力で持田先輩に立ち向かっていれば良かったというもの。

 死ぬ気弾は撃たれたものを、死ぬ間際の後悔を叶えるための一兵卒として復活させる。

 ということで、脳天着火のパンツ一丁バーサーカーの誕生である。

 死ぬ気とはすなわち死狂い。正気でないから周囲など見えない。なので剣道の防具など着ない。竹刀も持たない。お陰様でクッソ重たいウェイトも回避。綱吉様は本当に頭の良いお方。

 そのキレる頭で相手の竹刀ごと、持田先輩にヘッドバッドを叩きつける。砕け散る竹刀。石頭ここに極まれり。

 これで一本で良い気もするが、審判は息がかかっているので安易に決を下せない。まごついていると、ツナは持田先輩に馬乗りになり、髪の毛をむしり始める。何を一本取るかは指定がなかったとのことで、頭髪を百本とったという訳だ。一休さんも顔負けのとんちである。

 そんなこんなで剣持先輩をスキンヘッドにし、ツナは勝利を手にした。クラスメイトに見直され、京子とも友達に。並盛中は蛮族ムーブ歓迎の校風のようだ。

 ご機嫌で家に帰り、成果をリボーンに報告しようとするツナ。しかしリボーンはお昼寝中。それだけなら良かったが、リボーンは殺し屋なので寝るときには周囲にトラップを巡らす習性がある。そんなこんなでツナは自室ごと爆破され、黒焦げになりながら「絶対マフィアになんかなるもんか」と決意を新たにするのだった。

 

3.持田先輩についての雑考

 

 なるほど、ツナが最初に倒したのは持田先輩でしたか。

 久しぶりに第一話を読んでみて思った感想が、それです。

 すなわち、持田先輩は最初にツナに立ちはだかった敵というわけです。記念すべき相手である。やろうと思えば、今後のレギュラーキャラとして作品を賑やかすポテンシャルだって秘めています。

 しかし、悲しいかな。実際のところ、持田先輩の出番はここで終わりです。厳密にはあと何回か出た覚えもあるのですが、その全てがやられ役だったような気がします。

 持田先輩は剣道キャラです。REBORNがのちにバトル漫画になることを考えると、彼がツナ率いるボンゴレファミリーに加入し、剣を振るって共に戦う世界線だってあったかもしれません。

 だが、若きボンゴレファミリーの剣士キャラ、すなわち雨の守護者は、皆さんご存知の山本武です時雨蒼燕流というカッチョイイ暗殺剣を引っ提げ、強敵相手に変幻自在の剣技をお見せする野球バカです。

 仮に持田先輩が守護者とは行かないまでも、ボンゴレファミリーのレギュラー剣士になるためには、山本の流水の如き剣技との差別化が必要です。

 山本と持田先輩の違いとは何か。それはやはり、防具を付けているか否かでしょう。

 山本の場合、操る時雨蒼燕流に『守式』と呼ばれる防御用の型が設けられているためか、実戦では私服やスーツなど、軽装であることが多いです。命を守るための鎧が必要ないのでしょう。

 一方の持田先輩は、そもそもの畑が剣道であるので、ばりばり防具を付けています。平服よりも防御に気を割かなくていい分、より捨て身めいたインファイトが可能になるのではないでsとyか(REBORNの世界観で甲冑がどれほど有効なのかは脇に置いておく。ちなみに堅牢馬鹿燃費ロボット・ゴーラモスカはトンファー一発で破壊された)。甲冑を纏うが故に起こる動作の制限も、REBORN特有の不思議アイテムでどうにかなるでしょう。ジャンニーニを信じろ。

 素肌剣術で華麗に戦う山本と、介者剣術で泥臭く戦う持田先輩。この路線でいけば黒曜中編でリベンジも果たせたかもしれません。上手くやれば、未来編でも6弔花相手にいい勝負ができたでしょう。もっとも、そうなった場合はアニメで飯田利信さんが過労死する可能性もありますが。

 このように、REBORNは出番の少ないキャラクターを一人挙げても、妄想しがいのある作品です。皆様もぜひ読んでほしい。そんでもってバジル君のファンアート描いて(懇願)

 

 最後に醜い欲望がチラ見してしまいましたが、私のREBORN感想は以上です。

 今後も似たようなことをふとした弾みにしてしまうので、温かい目で見ていただければ幸いです。

 それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。

(文責・シモゴエ)