坩堝シンジケートの隠れ蓑

「三人揃えば文殊の知恵」の反例として存在する今日この頃です(すぐ倍に増えたけど)。何をする訳でもなく、徒然なるままに色々やっていこうと思います。

異世界ランチア~GE3来る!~ その1.シモゴエ、過去に縋って推しキャラと再会す

1.神と人とそれから私

  

 皆さんこんにちは、シモゴエです。

 突然ですが皆さん、ゲームはお好きでしょうか。私は好きです。ポケットモンスターイナズマイレブンドラベースモンスターハンターと、思い出のゲームを数えればキリがありません。

 その中の一つが、『GOD EATER』シリーズです。

 いわゆる狩猟系ゲームの中で、私が一番最初にプレイしたのが同作品です。縦横無尽にフィールドを駆け巡り、敵である「アラガミ」とハイスピードな攻防を楽しめるのが魅力でした。

 発売当時学生だった私は一瞬でのめりこみ、朝となく晩となく刀身ひっさげ丁々発止、狩ったり狩られたり地面を舐めたりリンクエイドされたりしていました。特にお気に入りだったのがバスターブレードで、ステップからの高速攻撃やチャージクラッシュ、『GOD EATER 2』になって追加されたパリングアッパーをぶん回し、地面を舐めたりリンクエイドされたりしていました。

 そんなこんなで無印からリザレクションまで、あらゆる地面を舐めてきた私ですが、つい最近になってようやく続編を購入しました。

 そう、『GOD EATER 3』です。

 無印に触れた学生時代から幾星霜、今ではすっかり薄汚いおっさんに成り果てた私ですが、ここらで一丁青春時代に帰ろうかと購入した次第でございます。防衛機制でいう退行というやつです。

 というわけでこの記事は薄汚いおっさんがゲームを通して過去に縋る様を描いたドキュメンタリーです。ボキャブラリーと表現力が貧しいおかげで、ある程度緩和されているかもしれませんが、「GOD EATER 3」のネタバレが確実に含まれます。ご注意ください。

 ではどうぞ。といっても動画も画像もなく、ただ文字が続くだけですが。

 

2.読んでも分からないGE3導入部~ファンボーイ松本さんを添えて~

 

 ゲームを起動して、最初にプレイヤーを出迎えるのがカッチブーなOPです。登場人物たちが各々の武器である「神機」を手に躍動する様がたまりません。

 歌がアップテンポなのもいいですね。個人的には無印や2のどこか怪しげな感じも好きですが、でもやっぱりメンタル小学生なのでテンションを上げてくれる曲調が大好物です。

 にしても、OPに出てくる子たちの可愛いことといったらないですね。特に二刀流ひっさげたショートヘアーの男の子が最高です。私は3次元ではヘテロですが、2次元になると途端にストライクゾーンが広くなるのです。

 でも悲しいかな、この可愛い子はNPCではなく主人公なのです。そして私は主人公を自分でクリエイトすることに喜びを覚える人間です。

 この瞬間、私の推しメンはゲームに一切登場しないことが確定しました。無念。

 と、ここでムービーが始まりました。穴の穿たれたビルが、月を飲むように佇んでいます。どうやら依然として世界は終わり続けているようです。『GOD EATER 2レイジバースト』で見えた希望は結局のところ潰えたのでしょうか。

 嘆いていると、フードの子供が現れました。無印の主人公であるソーマかと思いましたが、月の緑化が随分と進んでいたのを見るに違うようです。

 そんな子供に対し、リンドウさんリリィみたいな少年が話しかけてきました。オープニングに出ていた青年に似ています。どうやら、このムービーは主人公たちの過去を描いているようです。

 少年は腕に枷を嵌められています。悪いことでもしたのでしょうか。それにしては目が澄んでいます。一方で周りの大人は目が死んでいます。『チャージマン研』に出てくる松本さんから人間性を奪ったような男が、リンドウさんリリィを押しのけてフードの子供に「次はお前だ」と言います。この台詞回し、多分彼はオールマイトのファンボーイですね。この世界にはバガラリー以外にも『僕のヒーローアカデミア』のような娯楽作品が存在するようです。

 ファンボーイにせっつかれ、何をやらされるかと思えば、恒例のゴッドイーター適合試験でした。しかし、今までの主人公と違い、有無を言わさず受けさせられているようです。腕輪も右と左に一つずつ。これによって二刀流が可能になるのでしょうか。ハンニバル侵喰種の顎も簡単に外せそうです。

 

3.異世界ランチア来る!

 

 何だか不穏な雰囲気漂う導入を経て、キャラクタークリエイトの時間です。私は絵の才能を母の胎内に置いてきた人間なので、イラストを掲載することはできません。ですので一から十まで字で表せば、「細い眉に死んだ黒目の不服そうな顔」と、「まるで筆かチューリップのように逆立った黒い髪」を持った男が出来上がりました。

 その時、去来したのが既視感でした。

 おや、この造形。どこかで見たことあるような。試しに右頬に黒いフェイスペイントを貼り付けてみますと、あれよあれよという間に既視感は明確な記憶となって蘇りました。

 『家庭教師ヒットマンREBORN!』のランチアじゃん。

 皆さん、ランチアというキャラクターを知っていますか。北イタリア最強の用心棒であり、蛇の模様が刻まれた巨大な鋼球を操るあの男を。

 それまでギャグ漫画だった同作が、バトル路線に舵を切り始めたVS黒曜中編で、彼は登場しました。詳しい話は省きますが、その鍛え上げられた肉体と悲しげな凶相は、当時の私のハートをがっちりキャッチしました。ヴァリアー編での助太刀もめちゃくちゃ格好良くて、個人的にリング争奪戦の中でも、花火見たさに帰ってきた獄寺や、逆巻く雨からうつし雨に繋げた山本に並ぶくらい、お気に入りのシーンです。

 そんな彼の面影が、最終的にインフレに巻き込まれることなくフェードアウトしてしまった彼の面影が、なんと私の作った主人公に宿ったではありませんか。

この事実に気付くのが遅れたため、キャラクターネームはランチアにできませんでしたが、それでも胸熱です。エモーショナルです。

 これで鋼球が武器にあれば、アラガミ相手に北イタリア最強ムーブができるのですが、世の中そう上手くはいきません。栄養状態が悪いのかひょろりと筋肉の薄いGE世界のランチアさんには、バスターブレードが精一杯でしょう。

 という訳で、私の物語は奇遇にも過去の推しメンと共に歩むことになったのでした。いわゆる異世界ランチアです。流行れ。

 そんなこんなで、次回からはこのランチアさんがGE世界をふらふらと徘徊していきます。ちなみにストーリーにはあまり触れることなく、ただただアラガミと戯れるだけのハートウォーミング記事が続くと思うので、物語の詳細が知りたい人は有り金引っ掴んでゲーム屋さんに行こうね。

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

(文責・シモゴエ)